新世界より #17「破滅の足音」を見る。
前回...守と真理亜が雪山に逃走してから12年後、早季が26歳になってからの話。 って、まさか、こんなに時間を進めるなんて。
早季は、異類(バケネズミ)管理課所属で、進化させたハダカデバネズミを飼ってる。
ハダカデバネズミ...早季は、その見た目を嫌がってた。ボクは、その習性が残酷でイヤだ。だって...体と同サイズの穴の中で暮らし、天敵が来たら、そのリーダーが おしりを向けて穴をふさぎ...まさに「体で天敵を止める」...要するに自ら食べられちゃうんですね...確か、雨の進入とかでも、それで止めるんじゃ無かったっけかな。自らの体を栓にする。と。ホント、イヤです。
早季達にとっては、その習性の中の「使命感とか絶対服従」に、利用価値があるんだと思うけど。
権謀術数を駆使する野弧丸。
奇狼丸@大雀蜂コロニーと戦争をする事になった野弧丸(スクィーラ)@塩屋虻コロニー。大雀蜂の本隊に対して塩屋虻は少数。結果、大雀蜂が勝ったけど...どうやら野弧丸の作戦勝ちっぽい。 大雀蜂を疲弊させての闇討ちかも。戦いの届けが無く、いきなり「大雀蜂が全滅」と。
なるほど...バケネズミは、自分たちが人間に必要だと知っている。塩屋虻と大雀蜂の2大勢力になれば...いかなる理由でも、片方を潰したもの勝ち。だって全滅させられないから。
前回の...野弧丸への「マリア達が死んだ」という嘘の口裏合わせ
による事件が、急に現実味を帯びてきた気がしてきました。
- だってさ、野弧丸って自分達の女王を「産む道具」にしちゃったんだからね。
初対面の時、女王の精神が おかしくなってて、野弧丸を食べようとしてた。そこを早季が止めたんでした。だから同情する余地は有るんだけど...コロニー合併。そして複数の女王の頭に手術...多分、ロボトミー手術...をして思考を奪い、ただの「産む道具」に。
バケネズミが人間の「失われた文明」を真似してるという話があったからね、倫理観さえ無ければロボトミー手術*1が出来るでしょう。日本だって、たかだか40年前までやってたから。あ、非人道的かつ非倫理的なので今は禁止です。もちろん、前頭葉の、感情に対応する位置を確かめるための実験も出来ません。あれ?法的には禁止にはなってないかも知れない。
女王にロボトミーをするんだから、マリア達にもロボトミーをしたと思う。
そこまでしなくっても、マリア達を人質、若しくはその子供とかを人質にすれば...誰か一人でも呪力が使えれば、その力で大雀蜂コロニーを全滅させられる。
って想像をしたんですけど、どうでしょうね。
*1:前頭葉の一部を切り、性格や感情を変化させる。発明者...リスボン大学神経科教授 エガス・モニスはノーベル医学賞を受けてます。ただし施術当時は位置を知る手段が無かったので適当。だから結果も運任せ💦