物語シリーズ 「憑物語(よつぎドール)」
昨年末...12月31日に 2時間番組として放映した、西尾維新の物語
シリーズの...
斧乃木余接...おののきよつぎ...が主役をする、30分全4話の話。
えっと、よつぎちゃん好きです。(๑˃̵ᴗ˂̵)b😘
斧乃木余接...「人間じゃ無い」というか...遺体から作られた人形。ゾンビというわけじゃなく...古代呪術やら陰陽道やらの技術で作られた(と思う)付喪神*1。影縫余弦の式神。
- 「(余接が)人間を模してる理由は、人と共に居るため」Fromキスショット。
シリーズ通しての主人公、阿良々木暦が...鏡に映らなくなってしまったその理由が、どうやら吸血鬼化のし過ぎだと余接から。しかしというか、その時、以前火憐ちゃん*2を退治しようとした影縫余弦を警戒して駿河の家に隔離した双子の妹...火憐ちゃんと月火ちゃん、さらにその駿河が、手折正弦*3に拉致され奪還に向かう話。
鏡に映らなくなってしまった理由を聞く為に、斧乃木に連絡を取りたかったが手段が分からず、キスショットから「臥煙に連絡して斧乃木につないでもらう」と助言を受け携帯を取るが、そこに「会えるよう手配した」と臥煙からのメール。
「何でも知ってる」臥煙らしい演出です。
ボクは敢えて演出と断言。
だってね...その時期に限らず、アララギは斧乃木に連絡を取るはずなんです。
臥煙が一番の専門家なので*4臥煙から聞くべきだろうけど、彼女は一番、聞いちゃイケナイ相手だと。だから斧乃木(と、そのボスの影縫余弦)に連絡を付ける算段をしたんだけど...その辺の経緯って、別に臥煙が知ろうが知るまいが関係なかったりするんですね。 むしろ、臥煙に相談するつもりだったけど「臥煙が先読みして、斧乃木に連絡を取るべきだろうと根回し」したと、阿良々が勘違いする方が、臥煙の...「何でも知ってる」という触れ込みの後押しの為には良かった事なのかも知れない。
- 「何でも知ってる」...これって、陰陽師とかが自身の能力を高めるために使う枷のようなものだと思う。
影縫余弦が「地面に降りられない呪いを掛けられている」と云ってるけど、あれもホントは、降りないと宣言する事による呪術的効果を狙ってるんじゃないかな。 その言葉が正しいかどうかというより...その宣言を守ってると皆が信じると云うだけで、信じた人の心を縛り...心を縛れれば、その行動を縛れるって云う事でしょうか。
何でも知ってるから、相談すれば即解決してくれるであろう臥煙に相談が出来ないアララギは、臥煙の術中に完璧にはまっているようです。
忍野扇の理由。
アララギ先輩は、ねじ曲げることが出来る人なんですよね。 で、私は、そのねじ曲がったものが大嫌いなんです。
なるほどね。でもアララギは、その言葉について全く考えてないでしょう。 言葉が、かなり重要な設定になってる世界観に見えるけどね。忍野扇がフィクサーだと、余接ちゃんも見破ってるようだけど...その助言も、アララギの頭には多分、全く入らない。
正弦は、やむを得ず拉致したのかな。アララギを退治するために人質として妹たちを拉致。...なぜ退治しなければならない?...どうしてこういう事になったのかと自問自答している様子。そうして自身の始末を願ってる。上手いこと忍野扇にハメられたんですね。
手折正弦「おまえは最近あの台詞を恥ずかしがって云わなくなったらしいな。 けれど最後にもう一度聞きたいものだ。 私は好きだったんだよ。
無表情なおまえが、それでも表情豊かであろうとした、あの台詞が」
よつぎちゃん「了解。アンリミテッドルールブック。ボクは決め顔でそういった」
正弦がアララギを倒すと、一連の事件は解決しない。解決させられるのは忍野メメに連絡を取れるであろうアララギしか居なく、アララギが人で無くなっても解決から遠ざかる。だから、アララギでは無く、よつぎちゃんに自身を始末してもらわねばならない...そして、よつぎちゃんの為には、自分からお願いするのがベストだとの正弦の判断でしょう。
よつぎちゃん...アララギに戦闘をさせないが為、これ以上吸血鬼化させ、人間から離れてしまうのを防ぐために、正弦の願いを聞く。と云うことなんだろうけど...これには、正弦の覚悟を通し、さらに自身もまたアララギの代わりに罪を引き受けると、これもまた正弦だけに悪役をさせないとかの義理立てとか情みたいなものかなぁ。
だから、よつぎちゃんは「情け容赦なく」というよりも...情が厚いが故の行動。だと思う。
忍野扇に対して、アララギのきれい事を通すには、こういう犠牲は必要なのかも知れない。
で、これだけのことを正弦そして、よつぎちゃんにさせた責任を、アララギは、忍野扇に取らせることが、果たして出来るのか...出来ないだろうなぁ。
やっぱりアララギはキライです。😤