あきやん 's journal

アニメ、ニュース、ソフトとかの備忘録。

矛盾というよりか...わざとやってるような気がします(^_^;

以下引用です。

サバ養殖、エサは天然サバ幼魚 そして不漁、矛盾の連鎖

リンク:http://www.asahi.com/national/update/0705/TKY201007050210.html?ref=rss
大衆魚のはずのサバの養殖が、各地で始まっている。天然が不漁続きで、経費のかさむ養殖でもペイするほど魚価が上がってきたからだ。だが、エサには天然サバの幼魚が使われている。経営難の漁業者がサバ幼魚を大量にエサ用に水揚げしているためだ。資源回復の失敗のツケが、矛盾の漁業を生んでいる。

 サバ養殖は十数年前に始まった。全国海水養魚協会によると、出荷はまだ年に数百トン程度と全需要の1%にも満たないが、九州や四国を中心に広がっている。天然の漁獲が減少、2009年はピークの29%の47万トンまでに落ちたことが背景にある。養殖魚は単価の高い刺し身用としての需要のほか、大分県の業者は「不漁で天然ものの価格が上がったため、養殖が成り立つようになった」と話す。

 この養殖サバのエサに天然サバの幼魚が使われている。

 天然サバは冬から春に生まれ、2〜3歳で成熟して繁殖を始める。だが小さくて食用に向かない0〜1歳の幼魚が大量にとれるため、海水魚養殖の重要なエサとしても、よく売れる。水産庁の主要漁港調査で、08年にエサ用に出荷された魚の半分以上がサバだった。0歳魚換算で10億匹前後に相当する量だ。

 長引く不漁で経営苦の漁業者は、幼魚にも手を出さざるを得ないという。茨城県巻き網漁業協同組合長の鈴木徳穂さん(62)は「私の負債は数億円で、同様の人は多い。幼魚なしに経営は成立しない」と話す。

 サバ幼魚は輸出も盛んだ。昨年は中国やアフリカの食用やエサ用として年間8万トンも輸出された。一方、日本は幼魚を狙わない北欧などから昨年、5万トンの成魚を数倍の単価で輸入している。

 天然サバが復活しないのは90年代に2回、かつて漁獲の大半を占めた太平洋のマサバが大繁殖したのに、成魚に育つ前に取りすぎたためとされる。水産総合研究センターの牧野光琢研究員は「適切な漁獲削減策を講じていれば、今はピークの70年代並みの豊漁という計算になる」と言う。

…以下略

幼魚を 外国の安い労働力を使って捕って、それを餌にして自国で養殖して上手くやってる人も居ると思いますよ。

要するに

牛乳とかお米みたいに価格調整(高い価格を維持)する為に、生産過剰なものは最初から少ししか取れなくしてしまえば少量で儲けられる。青田刈りするお米とか、過剰に取れたものを捨ててしまう牛乳と同じ理屈で。

  • 勿体ない...食糧難の国とかに提供すれば助かるだろうと子供の頃は考えてました。でも、現実はね...やっと利益を出してる生産業者がそんな事をすれば潰れるし。

今のところ、真面目に漁に出て天然物を取ってくる漁師さんが、損をしてるように見える。でも...そのうちに、天然物をブランド化させて儲けようとする人が出てくるでしょう。鯖も庶民には手が出せなくなる日も近いかな...f(-_-;)